ゴールデンウィーク期間のウイルス対策に関する注意事項について
この記事は、マルウェアやセキュリティに関して、
キヤノンITソリューションズ株式会社から発信する情報です。
日頃は、ESET製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ここでは、ゴールデンウィーク期間のウイルス対策に関する注意事項についてご案内しております。
◆ ESET製品のウイルス定義データベースのアップデートについて
ESET製品が使用するウイルス定義データベースは休暇期間に関わらず、日々更新されています。
休暇明けの初回のウイルス定義データベースのアップデートの際は、複数世代分のウイルス定義データベースを取得しますので、ウイルス定義データベースのサイズが普段の数百KBから数MB程度に増加する可能性があります。
※ウイルス定義データベースのサイズは、お客さまのご利用環境、および、ウイルスの発生状況などにより前後いたします。
休暇明けには、多量のメール受信などの通常とは異なる通信の発生も考えられ、ネットワーク負荷が高まる可能性があります。
必要に応じて、各クライアント端末がウイルス定義データベースのアップデートを行うタイミングを分散させるなどの事前対策の有無をご検討いただけますようお願いいたします。
参考URL
◆ 長期休暇の前後にやっておきたいこと
長期休暇期間のウイルス感染や外部からの攻撃は、気が付きにくい傾向にあります。
ウイルス感染を未然に防ぐため、以下を参考に現在ご利用中の環境のセキュリティレベルについても今一度ご確認いただき、必要に応じて対策をご検討ください。
同時に、休暇期間中にウイルス感染が発覚した場合に備えて、対応方法や関係者への連絡方法などについて確認・周知しておくことも大切です。
■ 長期休暇前にやっておくべきこと ■
システム管理者向け
①セキュリティインシデント(事故)発生時の緊急連絡体制が明確になっているか確認する
②ご利用中のOSやソフトウェア(サーバーを含む)にセキュリティホールがないか確認する
- OSやソフトウェアに最新のセキュリティ更新プログラムが適用されていることを確認する
- 各クライアントPC利用者に向けて最新のセキュリティ更新プログラムの適用を呼び掛ける
<確認が必要なものの代表例>
・Oracle Java(※1)
・Microsoft Office
・Adobe Acrobat/Reader
・OS X
・Microsoft Windows / Windows Server(※2)
・Internet Explorer
・Adobe Flash Player
・Linux
※1 2015年4月30日にJava SE 7の公式アップデートが終了します。
OracleはJava SE 8への移行を推奨しています。
※2 2015年7月15日にWindows Server 2003 / Windows Server 2003 R2のサポートが終了します。
MicrosoftはWindows Server 2012 R2への移行を推奨しています。
③各PCのESET製品に最新のウイルス定義データベースが適用されていることを確認する
④OSやWebサービスに設定しているパスワードが、私用のパスワードを使いまわしたものでないこと、強度が適切であることを確認する
■不適切なパスワード例
パスワード例 |
使用を避けるべき理由 |
123456, qwerty, password |
使用頻度が高く、容易に推測できるため |
Alice, Bob, 19800101 |
個人情報から推測できるため |
9671, odtg, QRFV |
文字種と桁数が少なく、総当たり攻撃に対して弱いため |
computer, permission |
辞書を用いる攻撃に対して弱いため |
⑤重要なデータのバックアップをおこなう
⑥不要なサービスは無効にし、各種サービスへのアクセス権限は必要最低限に抑え、休暇中に使用しないPCの電源を切る
クライアントPC利用者向け
①セキュリティインシデント(事故)発生時の連絡先を確認する
②OSやWebサービスに設定しているパスワードが、私用のパスワードを使いまわしたものでないこと、強度が適切であることを確認する
■不適切なパスワード例
パスワード例 |
使用を避けるべき理由 |
123456, qwerty, password |
使用頻度が高く、容易に推測できるため |
Alice, Bob, 19800101 |
個人情報から推測できるため |
9671, odtg, QRFV |
文字種と桁数が少なく、総当たり攻撃に対して弱いため |
computer, permission |
辞書を用いる攻撃に対して弱いため |
③重要なデータのバックアップをおこなう
④休暇中に使用しないPCの電源を切る
⑤業務で使用しているPCやスマートフォンを持ち出す際には、所属組織のルールを十分に確認し、それに従って利用する
■ 長期休暇明けにやるべきこと ■
システム管理者向け
①各PCのESET製品のウイルス定義データベースを最新に更新する
②ご利用中のOSやソフトウェアについて、新しいセキュリティ更新プログラムが公開されていないか確認する
<新しいセキュリティ更新プログラムが公開されている場合>
- 最新のセキュリティ更新プログラムを適用する
- 各クライアントPC利用者に向けて最新のセキュリティ更新プログラムの適用を呼び掛ける
③社内におけるウイルス感染の有無を確認する
- ESET Remote AdministratorでクライアントPCを管理している場合は、「ウイルスログ」ペインを確認する
- 電子メールなどによる通知機能を利用している場合は、休暇期間中のメールを確認する
④アクセスログを確認する(監査ログを取得している場合)
⑤休暇期間中のセキュリティに関するニュースを確認する
クライアントPC利用者向け
①新しいセキュリティ更新プログラムが公開されている場合は、最新のセキュリティ更新プログラムを適用する
②各PCのESET製品のウイルス定義データベースを最新に更新する
③休暇期間中に社外に持ち出したPCを社内ネットワークに接続する際や、社外で作成したデータを取り込む際は、事前にウイルスチェックを行う
④休暇期間中に受信したメールには細心の注意を払い、不審なメールに添付されているファイルを実行したり、本文中のリンク先にアクセスしたりしない