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(2012/05/17 01:34)

日本リファイン株式会社 代表取締役社長 川瀬泰人 様 「できない」とされていることも理論の計算によって「できる」ことに変わる。それが、イノベーションの鍵。

資源の少ない日本。
45年前。現場で廃棄される塗料溶剤を見続けてきた先代社長、川瀬泰淳氏の「もったいない」という思いから創業。
溶剤リサイクルという独自の道を切り拓き、「人類が持続可能な社会を構築するための資源循環と環境保全を業とし社会に貢献する」ことをミッションとして急成長を続ける日本リファイン株式会社。

実験と経験による優れた溶剤分離技術を持ち溶剤リサイクルを支えていた同社を、化学工学の理論とコンピューターを使った計算を駆使することにより、大きく変化させてきたのが、現在の川瀬泰人社長である。
引き継いだ会社の体質を変え、新しい分野への挑戦、海外への進出を実現させた川瀬社長にビジョナリーとして歩んできた道とこれからの展望についてお尋ねした。

日本リファイン株式会社 代表取締役社長 川瀬泰人 様

先代社長の「もったいない」という思いを引き継ぎ
持続可能な社会を構築するための資源循環へ。

-- 御社の理念についてお聞かせください。

川瀬(敬称略以下同様):当社の創業は、私の父で現在の名誉会長である川瀬泰淳の「もったいない」という思いが始まりです。
もともと、塗装機械のセールスをしていたのですが、塗装ラインの洗浄廃液が大量に廃棄されるのを見て「もったいない、なんとかしなければ」と考えたのが最初です。

そして、今、「人類が持続可能な社会を構築するための資源循環と環境保全を業とし社会に貢献する」というのが当社のミッションです。
資源の少ない日本で、いかに効果的に再資源化をするかを追求してきた。これは、創業時から変わりません。

実験に支えられた「生産技術」の優位性に、
「理論」による強みを足すことで、可能性が広がると思った。

-- 溶剤リサイクルという分野で、リーディングカンパニーとなっている訳ですが、その独自のポジションを獲得する過程について、お聞かせください。

川瀬:私は大学を卒業してから、6年間まったく別の仕事をしていました。25年前に、当社に入ったんです。
当時、当社の優れたところは生産技術でした。それは「うまく作る」技術であり、いわば職人の世界です。私は、その強みに、「理論」というもうひとつ大きな強みを持たせようと考えたんです。

大学では、蒸留を含む「化学工学」を学んだにもかかわらず、ほとんど覚えていませんでしたので、「蒸留工学」の基礎から勉強するために、まず、名古屋工業大学の山田幾穂先生(故人)に弟子入りしました。弟子入りといっても、本を一冊渡されて「勉強しておけ」と言われただけなのですが(笑)。それで、周囲の方にいろいろと助けていただきながら、蒸留の理論と計算法について学び、会社で利用できる蒸留計算ソフトウェアの開発をしました。

当社には、まだ1台もPCがなかったのですが、3カ月後にはPCを導入し、自分でソフトウェアを開発し、シミュレーションできる体制を作りました。最初の1年はずっとそれに没頭していました。

「できない」と言われていたことが、
「できる」ようになったことで、社内が変わり始めた。

-- 変わってきたという実感は、どんなところで感じましたか。

川瀬:以前は、通り一遍の実験データに基づき、実装置のオペレーターがトライアンドエラーでプロセスの最適化をしていました。理論とシミュレーションを導入すると、プロセス開発が迅速になっただけでなく、それまでの当社の常識では「こんなものは不可能」と言われるものを、シミュレーションと実験の裏付けによって「こうすればできそうでしょ」と現場に返していくことができました。そのような中で、社員の意識が変わり始めたんです。

今まで先入観を持って「不可能」としてきたことに対し、さまざまな解決の可能性を考えるようになり、探求するという態度に変わりました。

世の中が「リサイクル」を意識するようになったことが、事業拡大の大きなきっかけ。

-- 事業が拡大していったタイミングとプロセスについてお聞かせください。

川瀬:入社当初はなかなか大変でした。円高で安い輸入品が大量に入ってきたりと、ちょうど円高のはしりでしたから。もともと溶剤は結構高かったのですが、半額、あるいは3分の1くらいまで値崩れしました。新品の溶剤が値下がりするので、リサイクル品も当然安くしてくれと言われ、それがダイレクトに利益を圧迫しました。

会社が成長したひとつのきっかけは、2000年前後にリサイクル関連法が次々と施行されたことです。世の中にリサイクルという概念が浸透し、リサイクルによって資源、環境両面でメリットがあると考えられるようになり当社へのニーズも高まっていきました。

もうひとつのきっかけは、我々の技術を装置として企業に販売する「環境エンジニアリング」という事業を始めたことです。これは、90年後半に、ある製薬メーカーから溶剤の入った排水を処理して欲しいという話をいただいたことが端緒でした。排水のままだと水分が多すぎて、それを運ぶとコストが合わない。が、しかし、現地に排水を濃縮する設備を設置し、濃縮したものをリサイクルすればコストも合う、ということでご提案したのが発端です。ちょうどその頃、液晶メーカーが次々と工場を作り始め、溶剤リサイクルのニーズが大量に出始めたんです。それらの企業にもリサイクル装置を提案し販売するようになりました。

新品以上の品質が評価される時代に。
リサイクルでなければ実現しない技術を提供。

-- 御社の技術の特徴として、新品の溶剤同等の純度を持つということが評価されていますね。

川瀬:新品同様に使えるリサイクル品を作るというのは、先代の頃からのポリシーです。

最近では、半導体、液晶、リチウムイオン電池など、新品の溶剤であっても不純物が多いために使えないという領域が大きくなってきましたので、その分野で、当社では、新品よりも品質を高めたリサイクル品を提供しています。それがアップサイクルという概念なんですが、お客様に非常に喜んでいただいています。

これまで、新品の溶剤を中心に回っていたものが、リサイクル品を中心に据え、補充分として新品を原料とするようなモデルに変わりつつあります。我々が積極的にそういう分野を開拓し、挑戦して、その流れを作ることで、資源循環が当たり前と考えられる社会が作られる、そう考えています。

台湾、中国。そしてヨーロッパへ。
「みんなが喜ぶ」資源循環事業を
グローバルに。

-- そして現在は、グローバル展開に拡大している訳ですが・・・。

川瀬:2000年ごろ、液晶パネル製造技術が海外移転されると同時に、まず、台湾で溶剤リサイクル装置の販売事業をスタートしました。高い技術と繊細なサービスが認められた結果、液晶の剥離液リサイクル装置は、世界で8割以上のシェアを獲得しています。今年になって念願の工場を建て精製リサイクル事業を開始しました。装置を販売する環境エンジニアリング部門ではリサイクル装置の他、排ガス中の溶剤を回収する装置や排水中の溶剤回収装置もラインアップに取り入れていまして、この両輪が揃うことで、より効果的に展開できるようになりました。

2003年には中国にも進出しました。世界の工場として、ニーズが高まったからです。蘇州を拠点にしていますが、そこは資源を大切にすると同時に、環境保全に対して非常に先進的な取り組みをしています。政府は我々の事業に対し協力的で、人もすごく熱いんです(笑)。資源循環と環境保全に力を入れない企業に対して強く指導をしています。結果として、工業園区や近隣に進出してくる企業を顧客として紹介してくれるのです。

-- 海外で展開する際にお考えのことは

川瀬:国によってニーズが違いますが、基本的には、中長期的にその国の人々が豊かにならない事業は将来性がないと考えています。たとえば、中国で安く生産できる、という考え方がありますが、それでは中国は、金儲けのために利用されているとしか思わない。当社の場合は、その国の資源を大切に循環し、環境を保全するために一所懸命事業を拡大に励むわけですから、政府の向かっている方向性が一致するので積極的に応援してくれるのです。

-- 今後の展開についてお聞かせください

川瀬:台湾と中国での工場稼働をしっかりと安定させることが直近の課題ですね。中長期的には、今、ヨーロッパからも声がかかっていますので、工場建設して事業を成功させることと、中国も一カ所だけでなく、次をどう展開するかというのが課題ですね。

ESETは、使っていて違和感がないのが良い。
ヒューリスティックは、当社に「理論」と「計算」による強みを与えた私の発想と似ていますね。

-- 最後に、ESETセキュリティ ソフトウェア シリーズを導入されてのご感想を。

川瀬:以前のセキュリティソフトは、PCの起動に非常に長い時間がかかっていました。うっかりシステム終了してしまうと、仕事を再開できるようになるまで、待たなくてはならない。ESETに変えてからは、まったく問題ありません。まず、セキュリティソフトが入っているという違和感がありません。邪魔されることなく、本来の仕事に集中できることは、とても良いと思います。

-- 従来のセキュリティソフトが、日々発見されるウイルスに対応するウイルス定義データベースを随時更新することで対処するのに対し、ESETは、ウイルス定義データベースによる発見・駆除に加えて、独自の「理論」によりウイルスかどうかを予測するヒューリスティック機能を搭載していますので、未知のウイルスにも対応可能であるという特徴があります。

川瀬:ESETのヒューリスティック機能は面白いと思います。知られているウイルスのリストを参照しながら、発見して駆除するという発想ではなく、これはウイルスだろうと予想する理論を搭載し、ファイルの疑わしい挙動を監視して、ウイルスかどうかを判断して発見・駆除すると聞きました。
それによって、まだ発見されていない、ウイルス定義データベースにない新種のウイルスに対しても、発見、駆除が可能になるということですが、従来の発想や方法に縛られない考え方に、非常に共感できます。

まさに、それまで「できない」と言われたことを、「できる」に変えるイノベーションだと思います。

「理論」により蒸留の計算とシミュレーションで当社を変えていった私の方法に似ています。「できない」と言われていることを「できる」に変える。それが、物事の進化、発展には必要なことですね。

-- ありがとうございました。

  • ESET導入担当者インタビュー

ESET導入担当者インタビュー

社員の苦情の原因は、以前のセキュリティソフトの重さ。なんとかしなければという思いで、検討を始めました。

-- セキュリティソフトの検討のきっかけは?

堂本(敬称略以下同様):以前利用していたセキュリティソフトは導入当初は良かったのですが、使っている間に、ソフトウェア自体が膨大になってきて、年々動作が重くなってきました。
そのうちに、PCの起動に時間がかかりすぎることや、アップデートが上手く行かないこと、きちんとウイルスを駆除しているのかどうか解らないというようなことがユーザーから上がり、通常業務に支障が出るようになってきたので、新たなセキュリティソフトを検討することにしました。

-- ESETの導入を決定したのは?

堂本:ESETが「非常に軽い」との評判を聞き、まずは課内で評価版をインストールして試したところ、評判通りの結果が得られたため、パッケージ版を購入して1年程度試用してみました。ESETを入れ替えた途端にPCの起動や動作があきらかに軽くなりました。
また、プライベートで使っているPCのセキュリティソフトをESETに入れ替えてみたところ、ウイルスが発見されました。以前のソフトでは検出されなかったウイルスが見つかったので、検知率が高いということも実感できました。
試用してみて非常に良かったので、上司に相談して導入を決定しました。

-- 導入のプロセスについてお聞かせください

堂本:情報システム課のスタッフが全社のパソコンへ手作業でインストールしました。 「ESET Smart Security」を300ライセンス購入し、「ESET NOD32アンチウイルス」をインストールして使用しています。

-- ESETに対する評価は

堂本:1番に体感できるのはPCの起動が早くなったことです。川瀬も言っていたように、以前のソフトの場合は起動にとても時間がかかっていました。また、ウイルス定義データベースの自動更新が始まると、PCがフリーズして仕事が止まってしまうことも多々ありましたが、ESETではそのようなこともなく、ユーザーはセキュリティソフトを意識することなく使用しています。

ウイルス検知についても前述のとおり検知できた例もあり、動作の軽いESETに対して非常に満足しています。
今後は、ファイアウォールの各種設定や管理ツールの使い方を研究して、更なるセキュリティ対策の強化に役立てたいと思っています。

-- ありがとうございました。

ESET導入前の課題と、ESETで解決した点

  • 日本リファイン株式会社様のネットワーク概念図

ネットワーク概念図

  • 導入企業様プロファイル

日本リファイン株式会社

設立 1966年6月
従業員数 297名(2011年6月現在)
事業内容 ①溶剤のリサイクル事業
②環境機器のエンジニアリング事業

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