-- 事業が拡大していったタイミングとプロセスについてお聞かせください。
川瀬:入社当初はなかなか大変でした。円高で安い輸入品が大量に入ってきたりと、ちょうど円高のはしりでしたから。もともと溶剤は結構高かったのですが、半額、あるいは3分の1くらいまで値崩れしました。新品の溶剤が値下がりするので、リサイクル品も当然安くしてくれと言われ、それがダイレクトに利益を圧迫しました。
会社が成長したひとつのきっかけは、2000年前後にリサイクル関連法が次々と施行されたことです。世の中にリサイクルという概念が浸透し、リサイクルによって資源、環境両面でメリットがあると考えられるようになり当社へのニーズも高まっていきました。
もうひとつのきっかけは、我々の技術を装置として企業に販売する「環境エンジニアリング」という事業を始めたことです。これは、90年後半に、ある製薬メーカーから溶剤の入った排水を処理して欲しいという話をいただいたことが端緒でした。排水のままだと水分が多すぎて、それを運ぶとコストが合わない。が、しかし、現地に排水を濃縮する設備を設置し、濃縮したものをリサイクルすればコストも合う、ということでご提案したのが発端です。ちょうどその頃、液晶メーカーが次々と工場を作り始め、溶剤リサイクルのニーズが大量に出始めたんです。それらの企業にもリサイクル装置を提案し販売するようになりました。