2013年7月 日本のマルウェアランキング

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2013年7月の月間マルウェアランキング結果発表
月間レビュー

Win32/PSW.Fareit.Aは7月に入って息を吹き返したようです。下のグラフからわかるとおり、5月頃から増加してきたこの脅威は7月にピークを迎え、以降は減少しています。

この脅威の詳細については、以下のリンクをご覧ください。
http://www.virusradar.com/en/Win32_PSW.Fareit.A/description

ユーザーは、オンライン上で次のようなベストプラクティスを実践することで、自身のコンピューターに不正プログラムがインストールされるリスクを最小限に抑えられます。

  1. アンチウイルス/アンチスパイウェアソリューションを使用する
  2. 評価の高いベンダーからのみソフトウェアをインストールする
  3. 最新のセキュリティパッチを適用して、コンピューターを常に最新の状態に保つ

ESETの研究者は7月、64ビット版Windowsを狙うマルウェアや、ボットネットなどをテーマとした記事を数件公開しました。

脅威の解説に加え、外出中のユーザーのコンピューターを保護する方法に関する記事も発表しています。

Safe Summer PC Usage beat the heat and stay secure with your laptop, tablet or smartphone

ESETは世界中の脅威を監視し続けており、すべてのユーザーにセキュリティ情報をリアルタイムに提供しています。引き続き、オンライン上では安全な行動を心掛けてください。

マルウェアランキングトップ10
1.Win32/PSW.Fareit.A[全体の約6.80%]
このトロイの木馬は、パスワードなどの個人情報を盗み出してリモートのコンピューターに送信しようとします。
2.Win32/Spy.Zbot.AAU[全体の約5.94%]
このトロイの木馬は、コンピューターの不正アクセスと制御を可能にし、個人情報を収集してリモートのコンピューターに送信します。リモートからのコントロールが可能です。
3.HTML/Iframe.B.Gen[全体の約2.88%]
HTML/Iframe.B.GenはHTMLページに埋め込まれた悪意のあるiframeタグの汎用名であり、悪意のあるソフトウェアのサイトに誘導する特定のURLにブラウザーをリダイレクトします。
4.Win32/TrojanDownloader.Wauchos.K[全体の約1.81%]
このトロイの木馬は、インターネットから別のマルウェアをダウンロードしようとします。次の情報を収集します。
  • オペレーティングシステムとシステム設定に関する情報
  • コンピューターのIPアドレス
5.HTML/ScrInject.B.Gen[全体の約1.54%]
HTML/ScrInject.Bは、ユーザーをマルウェアのダウンロードサイトへ自動的にリダイレクトする難読化されたスクリプトまたはiframeタグを含むWebページ(HTMLファイル)の汎用検出名です。
6.JS/Iframe.IB[全体の約1.46%]
このトロイの木馬は、悪意のあるソフトウェアのサイトに誘導する特定のURLにブラウザーをリダイレクトします。プログラムコードは通常、HTMLページに埋め込まれています。
7.HTML/Phishing.Linkedln.A[全体の約1.45%]
このトロイの木馬は、悪意のあるソフトウェアのサイトに誘導する特定のURLにブラウザーをリダイレクトします。
8.Win32/Kryptik.BEZI[全体の約1.37%]
このトロイの木馬は、他の悪意のあるURLにブラウザーをリダイレクトします。
9.JS/Kryptik.AMI[全体の約1.36%]
JS/Kryptikは、HTMLページに埋め込まれている、難読化された悪意のあるJavaScriptコードの汎用検出名です。通常は、悪意のあるURLにブラウザーをリダイレクトしたり、特定の脆弱性を悪用したりします。
10.INF/Autorun.Sz[全体の約1.29%]
INF/Autorunは、PCの攻撃手段としてautorun.infファイルを使用するさまざまなマルウェアの総称です。このファイルには、USBフラッシュドライブなどのリムーバブルメディアをWindows PCに挿入したときに自動実行するプログラムについての情報が記述されています。
マルウェアランキングトップ10(グラフ)
2013年7月の結果グラフ(日本国内)
ThreatSense.Netについて

ThreatSense.Netは、世界中のESETソリューションのユーザーからのデータを活用するESETのクラウド型マルウェアデータ収集システムです。 このシステムにより、世界中のマルウェアの性質と分布範囲に関するリアルタイムかつ正確な情報をESETのウイルスラボの専門家が常に入手できるようになります。脅威や攻撃経路、パターンの細かい分析を基に、ESETはすべてのヒューリスティックとシグネチャのアップデートをチューニングし、明日の脅威からユーザーを保護します。

ESET社について

1992年に設立されたESETは、個人や企業向けにセキュリティソリューションを提供するグローバルプロバイダーです。業界屈指のプロアクティブなマルウェア検出機能を備えたESETのNOD32アンチウイルスは、Virus Bulletin誌の「VB100アワード」の最多受賞記録を保持しており、1998年に同テストが開始されて以来、In-the-Wildワーム/ウイルス(実際に感染報告があるワームまたはウイルス)を1つ残らず検出しています。
ESETは、スロバキアのブラティスラバに本社を、米国のサンディエゴ、アルゼンチンのブエノスアイレス、チェコ共和国のプラハに事業所を構えているほか、世界160カ国にまたがる広範なパートナーネットワークを形成しています。2008年には、ポーランドのクラクフに研究センターを新たに開設しました。ESETは、ヨーロッパ、中東、アフリカにおいて最も急成長を遂げているテクノロジー企業の1社として、Deloitteの「Technology Fast 500」に選出されました。

この情報は、ThreatSense.net(※)の情報を元に作成しています。

  • ※ ThreatSense.Netは、ESETが新しい脅威を迅速かつ継続的に把握するためのシステムです。ESET製品のオプションで、ThreatSense.Net早期警告システムを有効にした場合、ESET社のウイルスラボで、検出された脅威の情報を収集し、台頭する脅威の検出率の向上等、ESET製品の品質向上に役立てています。
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