ESET File Security for Linux設定リファレンス

1 Globalの設定

印刷

h2 1.3 Scanner options

[Scanner options]では、ESET File Security for Linuxのウイルス検査の動作に関する共通オプションの設定を行えます。ただし、ここでは[Profile]、[PAC」などの既定値を変更するためのものであり、実際のウイルス検査は[Profile]、[PAC]で設定した値に基づいて動作します。

1-1-03.jpg

(A) Actions & Control

項目 既定値 概要
Anti-Virus action scan ファイルにアクセス(開く、新規作成や変更、実行など)した時に実行するアクションの設定
  • scan:ファイルを検査する
  • accept:ファイルに何もアクションを起こさない
  • defer,discard,reject:ファイルへのアクセスがブロックされる
On virus infected reject ウイルスに感染したファイルに対して実行するアクションの設定
  • accept:ファイルに何もアクションを起こさない
  • defer,discard,reject:ファイルへのアクセスがブロックされる
※[Anti-Virus action]が「scan」かつ[Cleaning mode]が「none」の時、選択した動作となります。
On virus not scanned accept パスワードプロテクトされたファイルなどウイルス検査を行えなかったファイルに対して実行するアクションの設定
  • accept:ファイルに何もアクションを起こさない
  • defer,discard,reject:ファイルへのアクセスがブロックされる
※[Anti-Virus action]が「scan」かつ[Cleaning mode]が「none」の時、選択した動作となります。
On deleted discard ウイルス感染したファイルを削除後、ウイルスに関係のない情報を持ったファイルに対して実行するアクションの設定

※他製品で利用する設定のため、ESET File Security for Linuxでは利用できません。
Cleaning mode standard 駆除レベルの設定
  • none:削除しない
  • standard:ウイルス感染しているファイルを削除する
  • strict,rigorous,delete:ウイルス感染しているファイルとアーカイブファイルを削除する

※この設定項目は他の製品と共通で利用します。ESET File Security for Linuxでは[strict]、[rigorous]、[delete]は同じように動作します。
Smart optimization yes Smart optimizationの有効/無効の設定

※Smart optimizationを有効にすると、システムへの負荷を最小限にするために、検査済みのファイルは、新たなウイルス定義データベースが提供されるかファイルが変更されない限り再検査されません。

(B) Quarantine

項目 既定値 概要
Quarantine no 感染したファイルの隔離の有効/無効の設定
Quarantine rescan yes アップデート後の隔離ファイルの再検査の設定

(C) Limits

項目 既定値 概要
Maximum object size 0 検査を行うファイルの最大サイズの設定(バイト単位、[0]は無制限)
Maximum archive depth 10 アーカイブファイルの検査を行う場合の最大階層の設定
Maximum archive's file size 0 アーカイブファイルの検査を行う場合の解凍後の最大ファイルサイズの設定(バイト単位、[0]は無制限)
Archive scanning timeout 0 アーカイブファイルの最大検査時間の設定(秒単位、[0]は無制限)

(D) Files

項目 既定値 概要
Extensions exclude - 検査を除外したいファイルの拡張子の設定

※複数の拡張子を指定したい場合、「:(コロン)」で区切ってください。

E) Exclusions

項目 既定値 概要
Exclusions - 検査を除外したいファイルの設定

※/usr以下のすべてのファイルを除外したい場合、/usr/*.*:: 複数指定したい場合は/usr/*.*::/var/*.*::と連続して入力します。
なお、オンデマンドスキャンで検査を除外したいファイルは、検査を実行する時に[Control]→[On-Demand Scan]の[Excluded paths]で設定してください。

(F) AV Targets

項目 既定値 概要
Files yes ファイル検査の有効/無効の設定
Archives yes アーカイブファイルの検査の有効/無効の設定
E-mails yes 電子メールの検査の有効/無効の設定
Mailboxes no メールボックスの検査の有効/無効の設定
SFX archives yes 自己解凍形式のファイルの検査の有効/無効の設定
Runtime packers yes 圧縮された実行形式のファイルの検査の有効/無効の設定

(G) AV Methods

項目 既定値 概要
Signatures yes ウイルスシグネチャ検査を実行する/しないの設定
Heuristics yes ヒューリスティック検査を実行する/しないの設定
Advanced heuristics yes アドバンスドヒューリスティック検査を実行する/しないの設定
Adware/Spyware/Riskware yes Adware/Spyware/Riskwareの検査の有効/無効の設定
Potentially unsafe apps no 安全でない可能性があるアプリケーションの検出の有効/無効の設定
Potentially unwanted apps no 望ましくない可能性があるアプリケーションの検出の有効/無効の設定