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セキュリティニュース
新種のクロスプラットフォーム型ウイルス「Expiro」への対応状況について
[ 2013.8.1 最終更新 ]

ESETセキュリティ製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。

2013年7月現在、ESETウイルス研究チームにより、新種のクロスプラットフォーム型ウイルス「Expiro」の存在が確認されています。本ページでは、このウイルスについてご案内いたします。

「Expiro」と呼ばれるウイルスは、以前は32bitプラットフォーム向けウイルスとして存在していました。
最近、このウイルスが機能拡張され、32bit/64bit両プラットフォーム対応型になったことをESETウイルスラボが発見しました。
この新種のウイルスは、「Win64/Expiro.A」と命名されました。
(32bitプラットフォーム環境では「Win32/Expiro.NBF」などと命名されています。)

感染方法について

このウイルスは、ローカルドライブやリムーバブルデバイス、ネットワークドライブ内の実行可能ファイルに感染するため、「Conficker」ワームのように感染拡大する恐れがあります。

感染したウイルスの動きについて

コンピューターがこのウイルスに感染すると、不正なプログラムがGoogle ChromeやMozilla Firefoxの拡張機能にインストールされます。この結果、不正なURLにリダイレクトされ、アカウント情報やオンラインバンキングの情報、クレジットカードの情報などが盗まれる恐れがあります。
さらに、Internet ExplorerやMicrosoft Outlook、FileZilla(FTPクライアント)からパスワードや証明書を盗むこともあります。
また、Windows DefenderやWindows Security Centerなどのセキュリティサービスを無効にする機能を持っています。
加えてこのウイルスは、「ボット」(コンピューターを遠隔操作するウイルス)としても機能し、TCPフラッドDoS攻撃などに利用されてしまう恐れもあります。

このページでは、このウイルスに関するESET製品の対応状況についてご案内します。
このウイルスは、ESET製品にて以下の通り検出されます。

■対応しているウイルス定義データベースと検出名

2013年7月13日午後5時00分頃(日本時間)に配信されたウイルス定義データベースにて、下記の検出名で定義されました。

ウイルス定義データベース:8560 (20130713)

  Win64/Expiro.A

  • ※ ウイルス定義データベースのバージョンが上記のバージョン以降であれば、上記の検出名で検出されます。
  • ※ 今後、現在確認されているウイルスの亜種が発生する可能性があります。ウイルス定義データベースは常に最新のものをご利用いただきますようお願いいたします。

◆関連情報◆

ウイルス情報(英語)
 Win64/Expiro.A
 Win32/Expiro.NBF

ESETブログ(英語)

ITmedia エンタープライズ
 「64ビットファイルに感染するウイルス「Expiro」の亜種が出現」

◆参考◆

 
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