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セキュリティニュース
[No.0023] 日本で感染拡大しているネットバンキングの不正送金トロイへの対応について
[ 2014.4.11 最終更新 ]

ESETセキュリティ製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。

2014年4月現在、ESET社のウイルスラボでは、ネットバンキングの不正送金を目的としたウイルスの1種が特に日本で感染拡大していることを確認しました。
このウイルスに感染した場合、電子証明書やログインアカウント情報などが搾取される恐れがあります。

このウイルスは「Win32/Spy.Aibatook」と呼ばれ、2013年後半から確認されていました。 ESET社のウイルスラボの調査によれば、2014年2月中旬から3月中旬にかけて日本で感染拡大していたことが判明しました(図1参照)。

「Win32/Spy.Aibatook」の検出状況推移(日本)
図1:「Win32/Spy.Aibatook」の検出状況推移(日本)

「Win32/Spy.Aibatook」の検出は日本が最も高く(68.7%)、次に香港、ロシアと続きます。

国名 割合
日本 68.7%
香港 6.3%
ロシア 5.3%

表1:「Win32/Spy.Aibatook」の検出TOP3

本ページでは、このウイルスに関するESET製品の対応状況についてご案内いたします。
このウイルスは、ESET製品にて以下の通り検出されます。


■対応しているウイルス定義データベースと検出名

2013年10月9日頃(日本時間)に配信されたウイルス定義データベースにて、下記の検出名で定義されました。

ウイルス定義データベース:8896 (20131009)
  Win32/Spy.Aibatook トロイの木馬
  Win32/Spy.Aibatookの亜種 トロイの木馬
  • ※ ウイルス定義データベースのバージョンが上記のバージョン以降であれば、上記の検出名で検出されます。
  • ※ 今後、現在確認されているウイルスの亜種が発生する可能性があります。ウイルス定義データベースは常に最新のものをご利用いただきますようお願いいたします。

■ウイルスに感染しないための対策について

本記事でご案内しているような上記のような攻撃を防ぐための対策をご案内いたします。
下記の対策を実施してください。

  • ① ESET製品プログラムのウイルス定義データベースを最新にアップデートする
    ESET製品では、次々と発生するウイルスや脆弱性に対する攻撃に対して逐次対応しております。
    最新の脅威に対応できるよう、ウイルス定義データベースを最新にアップデートしてください。
  • ② OSのアップデートを行い、セキュリティパッチを適用する
    ウイルスの多くは、OSなどに含まれる「脆弱性」を利用してコンピューターに感染します。
    「Windows Update」などのOSのアップデートを行い、脆弱性を解消してください。
  • ③ ソフトウェアのアップデートを行い、セキュリティパッチを適用する
    ウイルスの多くが狙う「脆弱性」は、Java、Flash Player、Adobe Readerなどのソフトウェアにも含まれています。
    各種ソフトのアップデートを行い、脆弱性を解消してください。
  • ④ データのバックアップを行っておく
    万が一ウイルスに感染した場合、コンピューターの初期化(リカバリー)などが必要になることがあります。
    念のため、データのバックアップを行っておいてください。
  • ⑤ 脅威が存在することを知る
    「知らない人」よりも「知っている人」の方がウイルスに感染するリスクは低いと考えられます。ウイルスという脅威に触れてしまう前に「疑う」ことができるからです。
    弊社を始め、各企業・団体からセキュリティに関する情報が発信されています。このような情報に目を向け、「あらかじめ脅威を知っておく」ことも重要です。

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